エクストラバージンオリーブオイルに
期待される健康美容効果health
エクストラバージンオリーブオイルならではの
成分&健康効果
酸化防止に役立つエクストラバージンオリーブオイル
オリーブオイルには血液中の悪玉コレステロールを下げる効果のあるオレイン酸という脂肪酸、抗酸化物質であるポリフェノール類をはじめとしたたくさんの微量成分や、アンチエイジング効果が期待できるビタミンE、βカロテンなど、健康に良いとされる成分が豊富に含まれています。特に、エクストラバージンオリーブオイルはオリーブの果実を丸ごとしぼっただけの100%天然のジュースなので、他の油脂ではほとんど取り除かれてしまうようなフラボノイド等のフィトケミカルの抗酸化物質もあまり除去されずにしぼり出されており、オリーブの実に含まれるさまざまな成分が溶け込んでいます。
オリーブポリフェノールは、現在30種類以上発見されています。その中でも注目されているのが、オレウロペイン、オレオカンタール。研究によって、さまざまな健康効果が明らかになってきています。
オリーブオイルの成分
微量成分
- ● 色素:クロロフィル類
- ● トコフェロール(ビタミンE):抗酸化剤
- ● 植物性ステロール類:コレステロール吸収阻害効果
- ● 香気成分:芳香族炭化水素などの香り成分
- ● フェノール化合物(フェノール類、ポリフェノール類):
抗酸化成分
少量でも風味や健康性に大きく関わる成分も多数ある
オリーブオイルの主な脂肪酸はオレイン酸です。どの油もさまざまな種類の脂肪酸から構成されていますが、バージンオリーブオイルの場合はオレイン酸55~83%、パルミチン酸7.5~20%、リノール酸3.5~21%というように、脂肪酸組成の割合がIOC(国際オリーブオイル協会)の規格で定められています。個体差があるために割合には多少の幅がありますが、他の油ではここまで厳密にパーセンテージが決まっていません。これはオリーブオイルの純粋性へのこだわりの証と言えるでしょう。そして、この脂肪酸組成は食用油脂の中で最も母乳に近いことから、地中海地方では古くからオリーブオイルが離乳食に使われています。
脂肪酸の種類
守口徹著「カラダが変わる!油のルール、
中村丁次監修「栄養の基本がわかる図解事典」
宗像伸子監修「やさしくわかる栄養の本」より作成
エクストラバージンオリーブオイルに含まれる成分と効果について
生活習慣病や心臓病の予防など、私たちの健康に関するオリーブオイルの有効性は世界が認めるところです。アメリカの食品医薬品局(FDA)は「1日スプーン2杯のオリーブオイル摂取」を勧めており、欧州食品安全局(EFSA)では2011年にオリーブポリフェノールのオレウロペインは「抗酸化作用があり、それによって血中コレステロールから身体を守る」として健康強度表示を認めています。
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痛みを抑える
オリーブポリフェノールの1つ・オレオカンタールは、鎮痛薬成分のイブプロフェンと同じように作用するという研究結果が発表されています。
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骨粗しょう症を防ぐ
オリーブの葉や若い実に多く含まれるポリフェノール・オレウロペインやその代謝産物ヒドロキシチロソールによって骨密度の低下を防いだり、関節炎を改善するという研究が報告されています。
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がんのリスクを下げる
オリーブオイルの日常的摂取で、乳がん、大腸がん、胃がん等のリスクを下げるという報告があります。オレイン酸やポリフェノール類の持つ抗炎症作用・抗酸化作用が働くと考えられています。
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生活習慣病を予防
オレイン酸がインスリンの働きを良くして糖尿病を防いだり、LDLコレステロールを下げたり、またポリフェノールが抗酸化に働くなどして、生活習慣病の予防作用が期待されています。
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便通改善
オレイン酸が多く含まれるオリーブオイルは小腸で吸収されにくく、腸管内の滑りを良くします。また大腸を刺激して、排泄を促すと考えられています。
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美白作用
オレウロペインとヒドロキシチロソールが強力な抗酸化力を持ち、シミを防ぐ成分グルタチオンの働きを高めることがわかりました。
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その他
いくつもの研究で、地中海型の食生活でアルツハイマー病、パーキンソン病の発症率に有意な低下が見られました。その理由の一つがオリーブオイルにあると考えられています。